6/20 Ate amanha

表紙に書かれた言葉は




最初のページと最後のページにも
こっそりと

勢いでモノを言うことは、本当はあまり好きじゃない。

でも。





言わなきゃと思った。

どうしても。





馬鹿、なんて言ったの何時以来だろう。

でも

だって




（左手の腕輪を、腕ごと握り締めて）



これも否定するような

あんな哀しい顔で笑われたら


そう

力で押し返すような叫び方しか出来なくて。






お詫びになるかどうか分からないけど

思いを伝えるにはきっとこれでいい




真新しい、小さな革張りのノートを開き

最初のページと最後のページに小さく書き込んだのは




Ate amanha

また明日




たとえば全てが同じでも

たとえば全てが違っていても




思い出だけは絶対に

絶対に消えないよ




だから笑ってまた明日






それにね

今なら自信がある



お前と同じ顔がどんなに沢山並んでたって

私はお前を見つけるよ



緑色と空色はきっと引き合う

きっと。





それはつまり

私がお前を好きな気持ちと同じくらい

お前にも私を好きでいて欲しい

そんな我侭な



そう　我侭な。

でもそれでいいだろう。

好きなんてそんなもんだ。




誕生日おめでとう、真田。

大好きだ。