3/30 狂鬼戦争（1/5）

（話は前夜から始まる）

その日のバイトを終え、帰り支度をし。
まだ残っている連中と、明日のことを話した。

江間は相変わらず五月蝿いし、
店長も相変わらず優しい。

それと
私も変わらず　弱い。

けれど。

ただ出来ることをしようと思った。

心配させたくないと思った。

 

 

血が滾っている。

嫌な感じはしない。

それはいつもの、胸が悪くなるような

動かなければ血が腐ってしまいそうな高揚感ではなくて

 

 

「後ろからの応援だって心強いんだぜ。」

「みなさまどうぞお気をつけて！」

 

鳩尾の奥をやわらかく掴まれるような心地。

両の脚がしかと地面に立っている感覚。

 

 

私は闘える。

此処に居る連中のために。

自分のために。