浦雪家のこと

■家族構成
父：勇一
母：千鶴
妹（双子）：ぬい


以下、PL視点で描いたおおざっぱな家庭環境と入学に至るまでの経緯

ごく普通の両親。
病弱で高校に行けなかった双子の妹。
二人分の期待を勝手に背負い、何もかもをうまくやろうとした坤。



双子という枷は、周囲の人間が想像するより遥かに重い。
お互いがお互いの中に自分を見ることを強いるからだ。



自分一人が頑健な身体で生まれたことに対する罪悪感、
両親をいつも独り占めにされていたことへのやり場の無い嫉妬、
それから純粋にぬいを慕い、想う心。

様々な側面から感じる

「どうして私だけが」

という抑圧感。



そこへ届いた、銀誓館学園からぬいに宛てた入学書類。

坤の精神的なバランスが揺れる。


「最早家族だけではない、知らない周りまでもが私を必要としない。
私は何処に行けばいい？私は何に生きればいい？
私は。私は。私は。私は。私は。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　私は？」



そしてゴーストとの邂逅。



物心ついたときから抑え込んできた鬱屈は、図らずもこういった形での解放と昇華を見る。

このような事態になることを見越して、学園は坤でなくぬい宛てに入学書類を送ったのかも、しれない。